女の子として見てください!
「不良を更生させるなんて、いい仕事するじゃないか」

翔さんが、隣で私にそう言ってくれる。

褒めてもらえたのがうれしくて、「ほんとですか!?」と、思わず声を弾ませるけど。


「ああ。あの男の子もずいぶんお前のこと慕ってるみたいだし……。お前が望む、”ありのままの”お前のことをな」

「翔さん……?」

「俺、先レジ通して、外で待ってるから」

彼はそう言いながら私に背を向けて、先にレジの方へと行ってしまった。


なんか今、言い方ちょっと冷たかった?
いや、翔さんはいつもクールだけど。
でも、いつもとはなんか違う気がした。

いつもみたいにただそっけないだけじゃなくて、なんか、怒ってた?
でも、怒らせる要素が思いつかないし……。


気のせいかもしれない。
とりあえずそう思いこんで、私も梅のお菓子を手に取ってからレジに向かった。

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