表に出せない秘めた思い
でも思いは言わないと伝わらない。



私は達也と一緒に行動してる最中もそんな事を考えていた。

そして悪い方向に妄想を膨らましてしまう。
達也が他の人とまた付き合ったりしたらどうしよう…。
そしてこんな状態が一生作れなくなったらと…。
随分先の未来の状況にまで妄想を膨らます私。



そんなネガティブな心が私の顔に出てしまったみたいだった。

「おい理沙大丈夫か?」

不意に達也が私の顔を覗き込んで来た。

「え…?なに…が?」
「お前暗い表情してたぞ」

私の頭を二回ポンポンと軽く叩く達也。
まるで子供扱いしてるかのように…。

「大丈夫…」
「そんな風には見えないんだけどな…!…ちょっと来い」

達也はいきなり私の手を持ち

「ちょっ…ちょっと達也!何を!」
「休憩だよ休憩!お前の顔がお疲れの様子だったからな~」
< 37 / 43 >

この作品をシェア

pagetop