独身一般職(37) vs 新人リア充(20)

とりあえず年末までには片付けてしまいたいこの問題。

来週の金曜日は預金課の忘年会があるし、水曜日あたりに一回香坂さんに話しておかないと。

忘年会とか言うけど、彼女に関してはこの件についてきれいに忘れてほしいものだ。


いても立ってもいられずに、すぐに香坂さんにラインをした。

香坂さんからもすぐに返信があり、私達は水曜日の仕事終わりに会うことになった。


大丈夫、香坂さんは話せばわかる子だ。

そうやって自分に言い聞かせないと、とても水曜日まで気持ちがもたなそうだった。


…クリスマスだってもうすぐなのに。

結局クリスマスもお互い「どうする？」「どこ行く？」なんて言いながら時間だけ過ぎて、どこのホテルも予約を取ることが出来なかった。


それでも彼氏と過ごすクリスマスは久しぶりで、私も楽しみにしていたのに。


もうそれどころではなくなってしまい、重たい頭を抱えながら私はもう一度布団に入った。