独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
香坂さんは未使用の通帳の数を確認する作業をしていた。

これは毎日三時を過ぎたらする仕事で、4月が終わる今頃で、ようやくやり方を覚えたようだ。


だるそうにチンタラ数えているのを見ると、さらに腹が立ってしまう。

最近私の白髪が増えているのは、絶対にこいつのせいだ。


「香坂さん、それ終わったらちょっといいかな」

「はい!もう終わります」

返事だけはいっちょ前。
元気のいい返事に、最初は好感を持てたんだけどな。


通帳を数え終えた彼女は、メモを持ちながら私に声をかけた。

「すいません、終わりました」


「まず…今日は仕事を教えてあげられなくて、ごめんなさい。

ただ、今日見ていて気がついたと思うけど、忙しい日って結構みんなバタバタしちゃって、余裕がなくなってしまうの」

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