独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「え、えっと、杉ヶ浦信用金庫、香坂です。

…はい、はい。山崎ですね。
少々お待ちください」


香坂さんは電話の保留ボタンを押して、融資課の山崎課長の元へ向かった。

伝言を終え、席についた彼女はホッとした表情をする。


「良かったわよ、香坂さん。
やってみたら意外とできそうでしょ?

次は春日支店って言うのを忘れないでね」


「あぁ…緊張しました…次から頑張ります!」


彼女のこういう素直なところは可愛げがある。
だから嫌いにはなれないのかもしれない。


「お客様はロビーで待っている間、結構職員のことを見ているから。

いつも来店している人達だから、香坂さんが新人ってこともわかっているわ。

電話にすぐ出ることもそうだけど、常に見られてる意識を持ってね」

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