エリート専務の献身愛
恐る恐る尋ねると、浅見さんは一瞬目を丸くした。それから、ほんの少し口角を上げ、淡々と返す。
「いわゆる親の七光り。ああ、でも仕事は一応ちゃんと頑張っているつもりだけど」
本人の口からはっきり『七光り』と言われてしまうと、これ以上踏み込んだことは聞けない。
正直、七光りってあまりいい印象を与えないと思うし、敢えてそれを自分で言ってしまうあたり、なにか思うところがあるのかもしれない。
「そうなんでしょうね」
「え?」
「だって、仕事を一任しても大丈夫って信頼得られるのは、浅見さんが頑張っているからだと思います」
お世辞やこの場を取り繕うためではなくて、素直にそう思う。
浅見さんの強引なところはわがままとは少し違う気がするし、堂々とした立ち居振る舞いはハッタリだったようにも思えないから。
ただの勘というか、感覚的なものだけれど。
私とは全然違う。
「尊敬します。私はダメダメなので」
苦笑いを浮かべ、メニューに目を落とす。
浅見さんが眩しすぎて直視できなくなってしまった。
「瑠……」
「お待たせしましたーざる蕎麦ふたつです」
そこで、注文していた蕎麦が運ばれてきた。
せいろに盛られた蕎麦の上に、細く刻まれた海苔が多めに乗せられている。
なんだかんだとあったけれど、朝食から時間は経っていたし、お腹が空いてきた。
「美味しそう!」
「本当に。じゃあ食べようか」
浅見さんに上品な笑顔を向けられ、私は両手を合わせた。
「いただきます」と言って箸を持つ彼は、アメリカでも和食中心だと言っていた通り、箸の所作も美しかった。
「いわゆる親の七光り。ああ、でも仕事は一応ちゃんと頑張っているつもりだけど」
本人の口からはっきり『七光り』と言われてしまうと、これ以上踏み込んだことは聞けない。
正直、七光りってあまりいい印象を与えないと思うし、敢えてそれを自分で言ってしまうあたり、なにか思うところがあるのかもしれない。
「そうなんでしょうね」
「え?」
「だって、仕事を一任しても大丈夫って信頼得られるのは、浅見さんが頑張っているからだと思います」
お世辞やこの場を取り繕うためではなくて、素直にそう思う。
浅見さんの強引なところはわがままとは少し違う気がするし、堂々とした立ち居振る舞いはハッタリだったようにも思えないから。
ただの勘というか、感覚的なものだけれど。
私とは全然違う。
「尊敬します。私はダメダメなので」
苦笑いを浮かべ、メニューに目を落とす。
浅見さんが眩しすぎて直視できなくなってしまった。
「瑠……」
「お待たせしましたーざる蕎麦ふたつです」
そこで、注文していた蕎麦が運ばれてきた。
せいろに盛られた蕎麦の上に、細く刻まれた海苔が多めに乗せられている。
なんだかんだとあったけれど、朝食から時間は経っていたし、お腹が空いてきた。
「美味しそう!」
「本当に。じゃあ食べようか」
浅見さんに上品な笑顔を向けられ、私は両手を合わせた。
「いただきます」と言って箸を持つ彼は、アメリカでも和食中心だと言っていた通り、箸の所作も美しかった。