人事部の女神さまの憂いは続く

「はい。うちはSMHさんほど規模がおっきくないので、採用も育成もうちの部署でやってるんです。採用はやっぱりSMHさんが最大のライバルで毎年頭悩ませてます」

「ふーん。最近の採用上手くいってる?何年か前からスリーイノベーションがやり方かえて、おいしいとこ全部もってかれちゃってるって聞いたことあるんだけど」

あんまり興味なさそうに聞いてくるのが悔しくって

「ターゲット絞って、コンセプト変えただけなんです。うちの場合、採用人数も人員もそんなに多くないんで、アクロバティックなことやってる訳でもないんですよ」

さらっと返した。すると、ちょっと意地悪気な顔をした波木社長。

「そっか。うちとニシユリちゃんとこの最大の違いって何だと思う?」

そんな、商談?採用面接かというような質問が飛んできた。

チャラいと感じてたから構えてたので、肩透かしをくらった気にもなったけど、正直ほっとした。こういう会話だったら私も普通にできるし、むしろ波木社長にも色々聞いてみたいことがある。

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