人事部の女神さまの憂いは続く
電話を掛けても、留守電になるだけで繋がらない。
“どこにいる?”
メッセージを送っても既読にすらならない。何か事故にでも巻き込まれたんじゃ、と不安が襲ってきて電話を掛け続けていたらコール音もならずに「プープー」という音がするようになった。
―――もしかして拒否された?
そう思うとまた違う不安が襲ってくる。慌ててクローゼットを開けると、ニシユリの服のスペースが少し空いている。次にニシユリが使ってるドレッサーを見ると、いつも使ってる化粧品がない。
あーーーーーーー
むしゃくしゃした気持ちを吐き出すように大声を出してみるけど、現実は何も変わらない。自分のバカさ加減に嫌気がさす。