人事部の女神さまの憂いは続く

香織さんに目を向けると

「私は家族になるって感じかな。そろそろ子どもも欲しいなって思ったし。結婚したことで、大輔の家族ともうちの家族ともちゃんとつながって、子どもが生まれて、また繋がりができてって。大輔と1対1じゃない関係になるって感じ?」

ちょっと照れながらも話してくれた。やっぱり大輔さんと見つめ合っている香織さんを見ると、こっちがくすぐったい気持ちになる。

そして、その反面自分にショックを受けていたりもする。

「なんかやっぱり勢いでしかなかったんですかね」

いつもの焼酎を飲み干しながら、そういうと心配そうな2人に見つめられる。そうしていると、震えたスマホをもった立花さんが

「ふじっきーだ。どうする?」と問いかけてくる。

思いっきり首を横に振って

「知らないっていって下さい」とお願いすると、頷きながら電話をとった。

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