人事部の女神さまの憂いは続く

あの時の自分を思い出してムシャクシャして、頭をガシガシかいてると

「まだ女と飲み会とか、くだらないことしてたんだ」

今度は大輔の冷めたような声がふってくる。

「いや、ホントたまたまなんだよ。俺も行くまで知らなかったし」

言い訳にしかならないようなことを呟くと香織がバカにしたように信じられないことを言い始める。

「たまたま、ね。で、たまたま、ゆりが来なかったらいつもみたいに女持ち帰れてのにって?」

「んなわけねーだろ!」

思わず苛立ちをぶつけるように大きな声を出してしまうと

「香織にあたるなよ」

すかさず大輔にいさめられた。悪い、と言ってみたもののイライラが治まらない。

「浮気なんてしてねーよ。面倒だから、からんでくる女そのまんまにはしてたけど・・・。あいつ以外の女なんて興味ないのに、なんでこんなことなったんだよ」

そう言っても、二人は顔を見合わせてるだけ。

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