人事部の女神さまの憂いは続く
「お前の不安も不満も全部俺にぶつけてくれないか?
怒りも悲しみも・・・お前の全部を受け止めさせてくれないか?もっと頼ってくれないか?全力で侑里の身体も心も俺に預けてくれないか?
俺がこんなんだから、おまえに我慢させたり無理させてたんだって、やっと気づいた。だけど、お前のこと手放すのだけは、絶対いやなんだ。頼む。もう一度信じてもらうためのチャンスをくれないか?」
切羽詰まったような声と、その表情に胸がキューと締め付けられる。
ただただ、その藤木さんの瞳を見つめるだけで、なんの反応もできない私に、なぁ、と声をかけたかと思うとポケットから何かを取り出し、それを私の左手の薬指にすべらせる。
そして、もう1つ取り出して私の掌に載せる。