人事部の女神さまの憂いは続く
ヒヤヒヤしながらコクリと頷くと、はぁと大きなため息を吐かれてしまった。
「言っただろ?お前の友達とか、俺の周りのやつとか、ちゃんと紹介されたいし、紹介したいって」
「じゃあ、飲み会で良くありません?」
思ったことをポロっと口にしたら、暴君の眉間にくっきりとしたシワが刻まれていく。
やっちゃったな、って思ったけどなんとなく私も納得がいかない。
「藤木さんが、この前のこと反省してくれてるのはわかってますよ。でも、だからってそんな意地になんなくてもよくないですか?」
「意地って何だよ」
「だって、前はそんな結婚式のこととか言わなかったじゃないですか」
こっちも、ぶーたれながら話していると
「言わなかっただけで、俺はお前のウェディングドレス姿、みたいんだけど」
今度はちょっと不貞腐れたようになる。
それはちょっとかわいいなって思って、ふっと笑うと、ようやく暴君の眉間からシワがなくなった。