人事部の女神さまの憂いは続く

ちょっとだけ、ほっとしてテーブルの上にあった大好きな大きな手を触りながら

「藤木さんが色々考えてくれてるのは嬉しいんですけど、、今日は私が主役です、みたいな結婚式って自分がやるのはイヤなんですよね・・・。
 もしやるなら、こじんまりとしたいです」

さっきの式場をでてからなんとなく考えていたことを口にすると、ちょっとびっくりしたような顔をされた。ダメだったかな、って藤木さんを見上げると

「そうかぁ」

何かを考えている様子。

まぁ、そうだよね。私の希望と藤木さんの希望は全く違うってことだから。

そう考えると、こうやって藤木さんと意見がぶつかるのは初めてかもしれない。

藤木さんは基本世界は自分中心にまわってると思ってるから、言い出したら聞かないのはわかってるし、だいたいは私もまぁいっかって思えるようなことが多かったから。

でも、これはなぁ・・・と思いながら藤木さんの手で遊んでいると

「わかった」

と言って急にその手を握られた。
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