人事部の女神さまの憂いは続く
*side 侑里*
身も心もスッキリして部屋に戻ると、藤木さんもお湯に入ったのか浴衣姿でビールを飲みながらくつろいでいた。
ざっくり着てるだけなのに、なんだかカッコよく見えて、やっぱりうちの旦那様は素敵だなって思う。ドキっとしたけど、そんな反応してる場合じゃない。
今度は私がちょっとした仕返しをするって決めたのだ。
「おかえり」っていう藤木さんに、とにかくニコニコしながら
「ただいまです」
とかえすと、ほっとしたような表情。
そしてすぐにこっちに手を伸ばそうとしてくるから、それはひょいっとよけてみる。
そう簡単に触らせないんだからねーと心の中で舌をだしながら
「お腹すいちゃったから、早くご飯いきましょーよー」
ご飯に誘う。のんびりお風呂につかっていたらお腹もすいてきたし、藤木さんをジワジワいじめたいのだ。
ギュッと腕にしがみつくと嬉しそうに口元を緩めている藤木さん。それを見て私の口元も緩んでしまう。
さぁ、ちょっとした仕返しのスタートだ。