人事部の女神さまの憂いは続く
ご機嫌がなおった奥様に嬉しくなって、立ち上がって手を伸ばしたら
「ダメ~」
かわいいこと言いながらよけられてしまった。
なんだ?と思ったものの
「お腹すいちゃったから、早くご飯いきましょーよー」
という、やけに楽しそうな声がかわいくって、どうでもよくなってくる。時計を確認すると予約していた時間よりちょっとだけ早いけど、まぁ大丈夫だろう。
「とりあえず行ってみるか」
そう言うと、やっぱりニコニコ顔で頷いたかと思うと、さっきはよけたくせに、自分から珍しく腕なんか組んでくる。
薄い浴衣ごしに感じる胸の柔らかさと、この角度から見えそうで見えない胸の谷間にドキドキする。
中学生か、と自分に突っ込みながらも、とにかく侑里の機嫌がなおったことに安心して夕食に向かった。