人事部の女神さまの憂いは続く
Side 侑里

「でも、前の男とは入ってたんだろ?」

珍しく藤木さんが自分から男の人の話を振ってきたことにびっくりしたけど

「そうですよー。一緒にお風呂入るの好きですもん」

さらっとあおるようなことを口にしてみた。すると

「へー、お風呂でするのも好きなんだ。さすがインラン侑里ちゃん」

バカにしたような藤木さんの声が聞こえた。

なにが“侑里ちゃん”だ。

普段、そんなかわいい呼び方なんてしたことないくせに。一瞬でイラッとしたけど、どうやら藤木さんは私の仕返しに応戦してきてるんだって気付いた。

だけど、さすがにインランなんていわれたら、この上なくむかついてしまう。

「インランってなに?」

不機嫌そのもので問いかけたら

「インランはインランでしょ。侑里ちゃん、意外にドエロだから」

さらにバカにしたような藤木さんの言葉がかえってきて、私のなかで溜まっていたイライラが爆発した。
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