人事部の女神さまの憂いは続く
*Side侑里*
「ほら、起きろ。朝飯いくぞ」
ほっぺをペシペシ叩きながら、そういっているのはやけにすがすがしい顔をしていらっしゃる旦那様。ついさっき力尽きるように眠ったところだと思ったのに、なんでこの人はこんなに元気なんだろうと思う。
「眠いです」
言いながら、私をたたき起こそうとしている手をとって、ほっぺにスリスリしていると口をギュッとつままれてしまった。
「せっかくだから、飯くおーぜ。絶対ここの美味そうじゃん」
やっぱりテンションの高い旦那様にちょっとだけげんなりして
「なんで藤木さん年なのに、そんな元気なんですか?」
言うと
「ジジイみたいな言い方するな!」
ペシっとオデコを叩かれてしまった。昨日は、というより朝方まであんなに甘々だったのに、すっかり暴君モードの藤木さんを残念に思いながらも、お腹がぐーっとなったので観念して起きることにした。