人事部の女神さまの憂いは続く

その様子を見て、ちょっぴりすっきりした気分になったけど、大輔は全然収まってないみたいで

「え、ニシユリ波木さんの顔好みなんだ。じゃあ、いうことなしじゃん。俺、挨拶いった方がいいかな?」

真顔でそんなことを言い始めるから、ユリはあっけにとられてフリーズしてるし、ふじっきーなんてもう完全に無視を決め込んだのか、いつもはユリにやらせるくせに自分で焼酎を注いでいる。

そろそろ話しの納め時かなと思って、大輔の頭をなでながら

「うん、ちょっと落ち着こうか」

と声をかけると、上目遣いですり寄ってくる。この仕草には何年たってもキュンとしてしまう自分にあきれながらも、一旦話を戻してみることにした。

「で?ユリは波木社長にふじっきーの浮気監視でもお願いしてんの?」

「まさか。なんか、たまに連絡くれるんですよ。こういう、しょうもない内容がほとんどなんですけど、仕事関係の話もたまにあって、それはありがたいんですよねー」

ユリの話を聞いて吹き出してしまうと、横で大輔もプっと笑いをこらえていた。
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