人事部の女神さまの憂いは続く

「でもさー、波木さんの方がいい男じゃない?」

それでも食い下がる大輔に

「そうなんですかねー。でも、私は藤木さんがいいんですよねー」

なんてノロケはじめた。それに気をよくして復活したのか、だろ?と言いながらユリの頭を抱き寄せてなでているふじっきー。

なんだか、すっかり余裕を取り戻している様がシャクにさわる。

「ねぇ、ねぇ、改めて聞いたことない気がするんだけどさ、ユリはふじっきーのどこがいいの?」

ちょっと意地悪な質問をしてみると、んーと考え込んでしまったユリ。すると

「えー、ふじっきーと波木さん比べると、女経験くらいじゃない?
ふじっきーのテクってそんなにすごいの?」

またまた見当違いな方向からボールを投げてくる大輔。だけど、これはふじっきーをいじれる絶好の機会だ。それにのっかって

「やっぱ、すごいの?めくるめくって感じ?それともやっぱ、ベッドでも暴君なの?」

ノリノリで聞くと、ミニトマトが飛んできた。
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