人事部の女神さまの憂いは続く

「ぎゃー、お兄ちゃん、そんなの聞きたくない」

言いながら耳をふさいでいる大輔の頭をはたきながら

「言い始めたの、お前だろ」

とツッコムふじっきーに、そうだった、と言いながら2人で顔を見合わせて笑い始めた。そして、

「トマトはねーだろ」

「じゃあ、こっちがいいか?」

「揚げもん、は止めろよ。うわっ、ベタベタする」

今度はギャーギャー騒いでる。ほんと、男ってバカだなって思いながらユリを見ると、すごく愛おしそうにおバカな暴君を見つめている。

「なーんか、こんなにユリがふじっきーにはまっちゃうなんてね」

ぽろっと言葉がこぼれると、そうなんですよねーとしみじみ頷いているユリ。

「なんか前まで藤木さんの遊んでる話聞いて本当にないわーって思ってたんですけど、なんか変なフェロモンで自在に操ってるんですかね」

「確かに。ふじっきーって女引き寄せるプロなんじゃないかって思うもんね」
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