人事部の女神さまの憂いは続く

そして、その日の夜----

家に帰ってから、柏木さんのお願いに何か意味があるのかネットで検索してみたのだ。
そして、その結果を見て、やっぱり俺が感じたことは当たってるんじゃないかって思いが強まったんだ。


“花嫁の左靴にSIX PENCEを入れることで、経済的にも精神的にも満たされ豊かな人生をもたらすというイギリスのおまじないがあります”


くそっ。

こんな重いお願い引き受けちゃったけど、どうすりゃいいんだよ。

侑里には何も言わなてもいいって言ってたけど、そういう訳にもいかないだろ。でも、そうすることで俺は崇兄さんを裏切ることになるのか?



尊敬する柏木さんと、ほんとの兄貴みたいに慕っている崇兄さんの間で俺はどうするべきか、決めることができなかった。


そう、式直前になった今でも・・・。
< 393 / 399 >

この作品をシェア

pagetop