人事部の女神さまの憂いは続く
そこからは俺も余計なことを考えてる余裕なんてなくて、ひたすら攻め続けた。
「ふじきさん、もうほんとダメ」
もう自分も藤木さんの癖に、一度も名前を呼んでくれない、つれない奥さん。
どうやって呼ばせようかな、と思いながら動きを止めてみた。
潤んだ眼で見られたけどぐっとこらえて、ごろんとベッドに転がす。今度は俺が上から見下ろしながら耳を甘噛みして
「イキたいの?ふじきゆりさん」
耳に口をつけたまま言葉にすると、キューと緩んでいた締め付けがきつくなる。
あんっ、と言葉にならない声を漏らしているところに、さらに
「ふじきさん?」
と畳みかけるように問いかけると
「いじわる」
と返ってくる。その表情がかわいくて、頭を撫でると嬉しそうに笑って自分で動こうとする。