人事部の女神さまの憂いは続く

こうやって、この肌に触れるとついつい夢中になってしまうけど、目下の俺の目標はニシユリを俺仕様にすること。

この前、どこか変か、と聞かれて答えられなかったけど、やっぱりこれまでの男の癖が残ってるんだ。

ニシユリは完全に無意識でやってるんだろうけど、ただ抱かれてるだけじゃつかない癖。それがいいから余計にムカついたけど、それをもっと俺がいいように、ちゃんと教え直さないといけない。

そんなことを考えながら刺激を繰り返していると

「そこっ、ダメ」

首を横に振って必死で両腕を伸ばしている。この、いつもぴったりくっつきたがる癖もその1つ。

俺は顔を見てたいから矯正したいんだけどなと思いながら、カワイイ奥さんの願いはかなえてあげたくなる。だから、その腕がぎゅっと首に巻き付いたのを確かめて、ひょいっと抱き起す。

座ってぎゅっと抱きかかえて、いつもとは違うニシユリを見上げる角度もいいなと満足していると、深い口づけが落ちて来きた。肌をぴったりくっつけてキス繰り返しながら下から突き上げていると、どんどんニシユリの表情が変わり何かをこらえるような表情になる。

そう、この顔が見たかったんだ。

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