人事部の女神さまの憂いは続く

ジト目で久保くんを見てみるも、ちょっと酔っているのか、おかまいなしで

「結構最近ですよね。ニシユリさんがインフルになった時とか、まだ付き合ってなかったですよね」

鋭く質問を重ねて来る。何も反応を返さないでいると

「藤木さん、こっち忙しい時にやたら人事くるようになって、雰囲気変わったなって感じはあったんですけど、ニシユリさん全然普通だったから、藤木さんの一方通行なんだと思ってましたよ」

びっくりするようなことを言ってくる。それが顔に出ていたのか

「あ、当たりですか?」

おどけてくる久保くん。藤木さんの雰囲気変わったなんて気づかなかった。

「藤木さん、変わってた?どのへんが?」

気になって聞いてみると

「んー、なんて言うんでしょう。顔が甘いっていうか。藤木さん結構いつも眉間にしわ寄ってるイメージなんですよね。ほら、さっきも皆言ってたみたいに仕事中恐いんで。ニシユリさんといる時は前も恐い感じはなかったものの、目つきの優しさが増した感じがして」

意外に詳しい洞察が返ってきた。

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