人事部の女神さまの憂いは続く
「はい、もう24ですよ。学部卒で会社入った奴らだと、もう2年目ですもん」
その巧の言葉になぜかうなだれている藤木さん。どうしたんだろう、と見ていると
「いや、充分若いよ。俺とひと回り以上違う・・・」
呟きながら、額に手を当てている。年のこと気にしてるんだ、と意外に思っていると
「えー!藤木さん、見えないっす」
コンパノリの巧。それに苦笑いしているのは私も藤木さんも一緒。
「ほら、やっぱり若い」
そう言いながらビールが空になったのか缶を振っている。それを見て
「次、焼酎でいいですか?」
聞くと、うん、と頷いた。3人分のグラスと焼酎セットを用意して戻った時に耳に入った言葉にギクっとしてしまう。
「藤木さん、今年37なんですね。あ、うちの所長たちと同じ年だ」
無駄にヤキモチやきな藤木さんの反応がこわくて、そっと様子を伺うと
「そうなんだ」
いたって普通の様子。