人事部の女神さまの憂いは続く
結局、その後も「崇兄さん」を連呼してたけど、巧が面白がっているのに気づいていないのか藤木さんはずっとご機嫌。
そして、やっぱり気の合う2人で私をからかったり、意外と巧が興味を持って藤木さんの仕事の話を聞いたりしているうちに夜は更けていった。
「巧、泊まってく?」
お酒も結構飲んでるし、帰るの面倒だろうなと思って聞くと
「いや、新婚家庭にそんな野暮なことはしないよ~」
笑ながら返事がかえってきた。
「変な気まわすなよ。明日バイトだったら、ここからの方が楽だろ」
藤木さんも、そう言っているけど
「いえいえ、バイト前に研究室も顔ださないといけなんで」
いつになく、巧はかたくなだった。
そして、そろそろ終電だしと言って帰る間際に、玄関で爆弾を落としていった。