愛をください
ある日、姉とあたしはお互いの
ストレスで喧嘩をした

な「家にいないくせに可哀想なふりしないでょあたしの寂しさなんてわかんないくせに…」

姉「ふざけんなよ。お前に何がわかんのよ。あたしだって姉としてあんたを支えなきゃって必死なんだょ」

な「どこが必死だよ。なにもわかんないくせに。学校でイヤな事あったってお姉ちゃん家にいないじゃん。遊んでばっかのくせに偉そうにしないで」

姉「いい加減にしろよ」

ガシャン

姉はコップを投げつけた

割れたコップはあたしの

手に飛んできた

あたしは怖くて血だらけの手を
おさえ、カバンに

荷物をつめ、制服のまま

家を飛び出した

いくあてもないまま

ただ制服だから

補導されないように

警察に見つからないように

ドキドキして暗い夜道を

ただ歩いていた

一台の車があたしの横にとまり
ゆっくり窓が開いた

太った男が助手席から顔をだし
男「こんな時間になにやってんのぉ??」

運転席の男が

男「乗ってきなよ。カラオケでも行こうよ」

後ろにも男が乗っていた

ふっと後ろをみると

さっきはいなかったはずの

白いワゴン車も止まって

中で男が
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