好きになれとは言ってない
ちょっとでも後をつけたりしたら、どっかのスパイかスナイパーみたいに、すぐに気づいて、
『私の背後に立つなっ!』
とか言いそうだからだろうか。
「……なに笑ってんの?
まあ、遥ちゃん、発想が普通じゃないよね」
と断言される。
「そもそも今の話、最初から間違ってるから。
男が守りたいものって言ったら、普通は女の子でしょ。
あとは、奥さんとか家族とか。
それから、さっきみたいに、俺、こう見えて、コンパとか嫌いなんだよねとか言われたら、あら、私に誠実なところを見せようとするなんて、口説かれてるのかしら? とか思わない?」
「思わないです」
とあっさり言うと、
「うん……そう。
なるほどね……」
とだけ言って、真尋は残りの皿やカップをしまい始めた。
『私の背後に立つなっ!』
とか言いそうだからだろうか。
「……なに笑ってんの?
まあ、遥ちゃん、発想が普通じゃないよね」
と断言される。
「そもそも今の話、最初から間違ってるから。
男が守りたいものって言ったら、普通は女の子でしょ。
あとは、奥さんとか家族とか。
それから、さっきみたいに、俺、こう見えて、コンパとか嫌いなんだよねとか言われたら、あら、私に誠実なところを見せようとするなんて、口説かれてるのかしら? とか思わない?」
「思わないです」
とあっさり言うと、
「うん……そう。
なるほどね……」
とだけ言って、真尋は残りの皿やカップをしまい始めた。