好きになれとは言ってない
勝手に携帯を見た航は、
「なんでお前の番号が入ってるんだ」
と文句を言っていた。
「ついでだよ、ついで」
と真尋は笑う。
「ほんとは兄貴の番号は入れまいかと思ったんだけどね」
「……なんでだ。
っていうか。
これ、男の番号ばっかりじゃないか」
とアドレス帳を見た航が遥に言ってくる。
「いやそれ、課長のせいですからね……」
全部、此処、二、三日で増えたものだ。
ほら、と航が投げて寄越した携帯を落としそうになりながらも受け取ったとき、真尋が航に訊いていた。
「兄貴、なんか食べんの?
またナポリタン?」
「いや、今日は焼きそばな気分だ」
「それが晩ご飯?
もうちょっといいもの食べなよ。
どうせ、帰りにまたコンビニでなにか買って帰るんだろうけど」
と言いながら、真尋が準備を始めると、航は、
「ああ、焼きそば、二つな」
と言ってくる。
「なんでお前の番号が入ってるんだ」
と文句を言っていた。
「ついでだよ、ついで」
と真尋は笑う。
「ほんとは兄貴の番号は入れまいかと思ったんだけどね」
「……なんでだ。
っていうか。
これ、男の番号ばっかりじゃないか」
とアドレス帳を見た航が遥に言ってくる。
「いやそれ、課長のせいですからね……」
全部、此処、二、三日で増えたものだ。
ほら、と航が投げて寄越した携帯を落としそうになりながらも受け取ったとき、真尋が航に訊いていた。
「兄貴、なんか食べんの?
またナポリタン?」
「いや、今日は焼きそばな気分だ」
「それが晩ご飯?
もうちょっといいもの食べなよ。
どうせ、帰りにまたコンビニでなにか買って帰るんだろうけど」
と言いながら、真尋が準備を始めると、航は、
「ああ、焼きそば、二つな」
と言ってくる。