不安の滓
彼女を制止するために、包丁を振り回す彼女と揉み合いになり、彼女を取り押さえることに成功した頃には俺の身体には自分の血がベットリと付着していた。
一時、冷静さを取り戻した彼女が呼んだ救急車で連れて行かれた病院で下された診断は全治一ヵ月の重傷。
――腕に四カ所、脇腹に二ヵ所の裂傷。
特に右腕に負った傷は思っていたよりも深く、緊急で手術が施され、その時の傷は今も生々しく俺の上腕部に残っている。
警察への通報は、世間体を気にして避けたのだが、彼女はそのまま精神病院に通うことになった。
彼女に下された診断名は『強迫神経症』。
一時、冷静さを取り戻した彼女が呼んだ救急車で連れて行かれた病院で下された診断は全治一ヵ月の重傷。
――腕に四カ所、脇腹に二ヵ所の裂傷。
特に右腕に負った傷は思っていたよりも深く、緊急で手術が施され、その時の傷は今も生々しく俺の上腕部に残っている。
警察への通報は、世間体を気にして避けたのだが、彼女はそのまま精神病院に通うことになった。
彼女に下された診断名は『強迫神経症』。