不安の滓
ある日、風邪気味だった俺は、会社の帰りに病院にでも寄って来よう、と思い朝から保険証を探していた。
いつも、テレビの横に置いてある棚、その四段目の引き出しに入れてあったはずなのだが――どうにも見付からない。
妻に聞いてみるのだが、彼女も触った覚えも取り出した覚えも無いと言う。
だとしたら、前回に使用してから、ついウッカリで別の場所にしまってしまったのだろう。
そうだとすると、一体どこにしまったものやらまるで見当が付かない。
――幸い風邪の症状はまだ軽い。
今日、仕事が終わって、家に帰って来てから保険証を探し、病院には明日でも行けば大丈夫だろう、そう思い会社へ出発した。
いつも、テレビの横に置いてある棚、その四段目の引き出しに入れてあったはずなのだが――どうにも見付からない。
妻に聞いてみるのだが、彼女も触った覚えも取り出した覚えも無いと言う。
だとしたら、前回に使用してから、ついウッカリで別の場所にしまってしまったのだろう。
そうだとすると、一体どこにしまったものやらまるで見当が付かない。
――幸い風邪の症状はまだ軽い。
今日、仕事が終わって、家に帰って来てから保険証を探し、病院には明日でも行けば大丈夫だろう、そう思い会社へ出発した。