恋はたい焼き戦争
「鈴」
「え、どうしたの?」
いつもなら、来ないはずの勇輝君が今日はなぜか家の前にいた。
「ちょっと話したいことがあって。いい?」
「でも結納の打ち合わせは?」
「いいから」
強引に私の家に入ってきた勇輝君は、呆然とする私を置いて1人リビングにあがった。
「昨日、あの後何してたわけ?」
「昨日?」
打ち合わせが終わってからは匠さんと会って話してた。
…それだけだよね?
「鈴は仲の良い男がたくさんいるんだな」
「匠さんのこと言ってるの?」
「簡単に頭撫でさせて抱きしめられるくらい軽くなったわけだ」
「…はっ?!」
な、何でこんなこと言われなきゃいけないの?
「鈴は本当に愛想振りまくのが上手くなったよね。
あっちにこっちに尻尾振って。犬かよ」
「そんなつもり…!」
「ないんだ。あー天然人たらしってやつ?一番気に食わないやつね」
「そんな言い方…!」
言葉全てにとげがあって。
どうしてこんなに不機嫌になってるの?
私、なんか怒らせるようなことした?