Drinking Dance
「直子さん?」

私の顔を覗き込んできた星崎さんに、
「み、稔さん?」

私は驚きながら星崎さんの名前を呼んだ。

「もうそろそろ出ましょうか?」

そう言って星崎さんは空っぽのグラスを持ちあげた。

「そ、そうですね…。

もう出ましょうか…」

私は答えると、グラスを持ちあげた。

グラスを返却コーナーに置くと、私たちはドトールを後にした。

「じゃあ、また明日会社で」

「はい、また…」

星崎さんは手を振ると、私の前を立ち去った。

私も星崎さんに向かって手を振ると、ドトールの前から立ち去った。
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