Drinking Dance
どうした?

何かが起こったのか?

そう思いながら続きを待っていたら、
「…るみさんに抱きしめられました」

星崎さんが呟くように続きを言った。

「ええっ!?」

あまりの衝撃的展開に椅子から転げ落ちそうになった。

そのうえ大声で叫んでしまったため、何事かと言う社員たちの視線が私たちに向けられてしまった。

「あっ、すみません…」

会釈をするように謝っている私をよそに、星崎さんはポーッと熱でもあるのかと聞きたくなるくらいに顔を紅くしていた。

だ、大丈夫か、おい。

と言うか、抱きしめられたって…!?

「ハグ、と言うヤツでしょうか?」

呟くように星崎さんに聞いたけれど、彼の意識はポーッとなったままだった。
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