Drinking Dance
「ちなみにですけど、稔さんはどう言った感じで石原さんにキスをしようと考えているんですか?」

そう聞いた私に、
「えっ…そ、それはこうして」

星崎さんは答える代わりに、私の肩に自分の両手を置いた。

わわっ、本当にやるんですね…。

聞いた私も私だけど、実行に移す星崎さんも星崎さんだ。

うーっ、緊張してきた…。

星崎さんの顔を見るのが怖くて、私は目をギュッと閉じた。

「あの、目を開けてくれないんですか?」

えっ?

「直子さんが目を開けてくれなきゃ判定できないじゃないですか…」

「あっ、ああ…」

えーっ、目を開けるんですか?

何ですか、このバツゲームは。

ジョーダンが厳し過ぎるにも程がありますよ…。
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