元カノがめんどくさい
心なしか沈んだ僕を…

奈々が明るい話題で盛り上げる。


しっかりしなきゃ、と思った矢先。



「そうそうっ。
この前、走ってる車の助手席で、カップ麺を食べてる人がいて…
すごくないですかっ?

私だったら絶対こぼしそう!
男の人にしか出来ない荒技ですよねっ」


「っ…

僕の友達にもいるよ、そんな人…」

カップ麺なんて日常茶飯事で、どれだけヒヤヒヤした事か。

それどころか…









司沙をバイト先に送る最中。


「時間ないから車で食べよっ」

コンビニで買った夕食を、ガサガサと膝に広げる姿が視界に入る。


「蓮斗っ?
揺らさないよーに急いでっ!」


またムチャな注文を…

何を買ったんだかと、その夕食を横目に映して…

驚愕する!


「ええっ!そーめん!?
え、そーめんっ!?

それ車で食べるのっ!?」


「別にカップ麺と変わんないじゃん。
あ、でもっ、つゆこぼれそ〜っ!」

なんてキャッキャと笑う。


頼むからこぼさないでよっ!?


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