元カノがめんどくさい
「…ありがとう。
けどその前にさ…

携帯、見せてくれるかな?」


「っ携帯!?」

思わず、大きな声が出てしまった。


「えっ…と、なんで?」


「見たいから。
それとも、やましい事があって見せられない?」


「…いや。
やましい事は、ないよ。

ちょっと待って」

運転中だった僕は、信号で止まるまで待たせて。


打開策を考える…

なんて間もなく、訪れたそのタイミング。


覚悟を決めて、ロック解除した携帯を差し出した。



画面を見つめる彼女は、なんだか怖く見えて…

不安を募らせながら、青信号を迎えて走り出すと。



「嘘つき」

冷やかなひと言が突き刺さる。


やましい事はなくても、嘘をついたのは
事実で…


「呼び出したのは上司じゃなくて、元カノさんじゃない…!」

そう責められても仕方ない。


いつもは念のため、履歴とかは消すんだけど…
元カノに振り回されてバタバタしてたからそのままになってた。


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