ベル姫様と溺愛ナイト様
「え? な、なんですか……?」

ぞわりとした感覚に、ベルは後退りをした。
が、じりじりといたぶる様に楽しそうに、男二人はせまってくる。

「可愛らしいお嬢さん、遊ぼうか」

「ここ、普段使われてないから。
……誰も来ないよ」

こ、怖い……!

「レ、レイ……!
メロ……!」

恐怖で自然と、紫の瞳に涙が溜まる。

「へぇ? 珍しい色の瞳だねぇ」

「お、ほんとだ。
あれれ、泣いちゃうのかなぁ?」

近づいて来る男たちが怖い、怖い……!
ベルはパニックに陥った。
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