ベル姫様と溺愛ナイト様
「テーブルの位置や部屋の位置。
部屋の中の様子が違うとか、キッチンの調理器具がないとか。

ベルちゃんが記憶を失っていて、少し思い出した今も曖昧なことは重々承知だ。
それを補うためにレイとの記憶を共有していたけど、それも少し曖昧だったってことだな。

ま、仕方ないよな、レイだって6歳だったんだから、全てが完璧なわけないもんな。
子供の記憶だし、キッチンなんて入ったことないだろうし。

あ、あとナイトとして育てられて、小生意気に部屋を持っていたお前はメイドや執事の部屋を知らないんだろうな。
なんとなくのイメージかなって言うか、俺が覚えてるのとは違うって言うか」
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