冷姫〜冷たいお姫様〜
そうだったんだ…



「なら心和。心和は今まで辛い思いしてきたんだ。自分は愛されてはいけないとかつまんない事を考えるな。心和はここに来るべきして来た子なんだよ」



優しい顔で微笑む。



「お父さんは、私を跡取りのためとして連れてきたんじゃないの?もし、私が喧嘩や勉強ができないただの子だったらどうしてたの?」



そんな疑問を投げつけてみる。



「何言ってるんだ。心和が喧嘩や勉強ができなくてもどうってことない。俺達は心和が気に入ったから。愛したいと思ったから連れてきたんだ。」



そう…だったんだ。
< 23 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop