アンティークドール



アンティークドール


まさかあいつの声で助けられたなんて…信じられない


だが、たしかにあの闇の世界から引きずり出してくれたのはあいつだ



…弱い人間…


ギュッと俺は拳を握る



弱くなんてならない


絶対に



横にいた雪姫さんは何くわぬ表情で俺を冷ややかに見つめていた



「…俺、ちょっと帰ります」


「え?せっかくの文化祭なのに」


先生はそう言うが、俺は首をふる



「体調が優れないんで…」




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