アンティークドール
アンティークドールは薄い笑いを浮べたまま、こちらを見ている
黒い広大なスクリーンに映るキラキラと眩く光る星々がカーテンの隙間から覗いていた
カーテンは少し風になびきながら時折、シュッと擦れる音がする
「こんな夜分にすいません!うちの息子が礼儀しらずで…」
『いいんですよ…私、どちらかというと夜の営業が好きなもので』
アンティークドールは愛想笑いに見えない笑いで父さんに笑いかけていた
「本当にすいません!」
母さんも頭をペコリと下げる
俺は……考えた
たしかにお世話にはなったけど…こいつは何もかもの元凶だし…
アンティークドールはいえいえと母さんをなだめていた
こう見ると悪い奴じゃなさそうなんだけどた…