アンティークドール



「満っ!」


母さんが小声で俺の名前を呼んだ


「………すみません…でした」


少し切れ切れに俺はふて腐れながらアンティークドールに言った


俺のほっぺたは、少しの不満感と重度の羞恥で真っ赤に染まっていた


俺がやすやすとアンティークドールに謝るなんて……まじダサいよ


『頭をあげてよ、そんなことされたらこそばい気分になるわ』


徐々に顔を上げて行くと、人間のように頬を染めたアンティークドールが目に入った



「……!?」


照れて…るのか?



人形だったはずなのに…なんで頬が人間みたいに赤く染まるんだ?





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