アンティークドール
星麗那は女子の男装の服のラフデザインを紙に描いていた
俺はゆっくり、ざわめく教室をあとにする
もちろん、布や糸代も学校の教育費から出てるわけもなく、先生のお金だ
だから無駄遣いすんなよ!と先生からきつく釘をさされた
あ…何色の布を買えばいいのだろう?
俺は後戻りして、星麗那に聞く
「何色がいりそう?」
「一応白と赤と黒ね、ユージは?」
「俺はそれにピンクを追加!あとレースも長めに買っといて」
「糸は?」
「家庭科室にたくさんあるからソレ使うし、だからいいよ」
じゃあいってらっしゃいと星麗那とユージが手を振る
はたからみると、パシりみたいだ