アンティークドール
「何を買いに来たの?」
「文化祭の布を、赤と白と黒とピンク、後レースも長めに下さい」
人形相手に敬語だなんてだせぇな俺
「かしこまりマシタ」
彼女はぎこちない動作で店内の奥の闇に消えていった
「彼女も心臓を…?」
「ええ、彼女も心臓をよ」
アンティークドールが不気味さに似合わない可愛らしい笑みを浮べる
「あんたが…アンティークドールが心臓を喰わせたのかよ?」
「そうよ、世界には何百体というアンティークドールがいるわ。ただ、存在する【時】を待っているだけでいないわけじゃない」
「誰の心臓だよ?」
「聞きたい?」
「いや…やめとく」
俺は自分から聞いておいて、その話題を自分からパスした