QUEEN of the JOKER



あれから数日



「瑞希ー!おはよ!」



「あの、天森さん…周りの人見てる」



「瑞希はこの前から剣龍の一員になったっんだから、そんなの気にしないの!ね?」



こうして毎日、天森さんと話すようになった。



あたしが剣龍に入ったことはあっと言う間に知れ渡り、今や学校、地域の族たちの間、県外にも知れ渡っている。



『元JOKERの副総長が"あの"剣龍に加わった』と。



それが広まった後、あたしはあれ以来、敵組織に狙われにくくなった。



正確に言えば「手を出しにくい」となったのだろう。



当たり前だ。剣龍は全国トップ4に入るほどの実力のある組織。迂闊に手を出せない。



元JOKERだったあたしを剣龍に入れてくれた彼らに感謝している。



今はこうして願っていた平和というのを手に入れたのだから。



…まぁ、別の意味での平和になってしまったけど。
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