QUEEN of the JOKER
「さ、席に座って」


新崎蓮が椅子をひいた。


ここに座れってことだよね?


取り敢えずあたしは言われた通りにその席に座り剣龍の総長、黒坂大和と向かい合う形となった。


黒坂大和の隣には天森さんが。


辺りを見渡すと剣龍であろう人たちがあたしを睨んでいた。


スキンヘッドやらピアス野郎やらたくさん…


ざっと数えて50はいるだろう。


倉庫の中は広くて壁側には元々あって寄せたであろう鉄の積み重ねがある。


倉庫の入り口から近い所に座っているあたしは周りの状態だけを確認。


すると黒坂大和のずっと後ろにある扉に気付いた。


その扉にはSSroomと書かれてあってある程度仮説が浮かぶ。


…多分、最高幹部…つまり、SUPER・SPADEの意味だ。


幹部のみが出入りすることを許される部屋。


そして今あたしが座っているここは応客、とでも言っておこうかな。


…剣龍は、あたしに何を聞くつもり?


ある程度は予測できるけど、でも


さっきも言った通り、それを知って奴らの得になることはないはず。


JOKERについて聞こうと?


それとも──────・・・
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