QUEEN of the JOKER

スペード軍団

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「はぁ、はぁ…っ、多い」


殴った拳から血が滲み出ている。


約40人の男達を相手にしているものの、減る気配は一向にない。


相手が素手だったらともかく、敵は皆武器を持っている。


「いくらてめぇでもこの人数は無理だろ」


「とっととくたばっちまえよ!」


場所を間違えたかもしれない。ここは地下道だから狭いし、後ろも前も出口は塞がれている。


後ろから殴ろうとしてきた男をかわし、腹を蹴って武器を取り上げる。


取り上げた武器で近くにいた男の脇腹を殴り、また背後から殴られそうになったので回し蹴りをする。


壁に向かって走り、飛んで、壁を伝って2、3歩走るようにしてからその勢いで男の顔面を飛び蹴る。


これでも、まだまだ敵はいた。


「ってめぇ…随分やってくれたな」


「もういい!一気に取り抑えるぞ!」


男達はその声に反応し、一気に走って来た。


あたしはその拍子に何人か殴ったが、取り抑えられた。


「…っ!」


リーダー格の男を睨みつけると、その男はニヤッと笑い








あたしの首に銀色に光る冷たいナイフを当てた。
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