白い雪が降り積もるように
「やったー!ねぇ、篠田さんも行こ!」
「え、しかし……」
今日は玖下さんが公休だ。
だから、蓬條依良の身の回りの世話等は全て私一人でやることになっている。
玖下さんが休みだから私が付き添うべきなんだろうけど、折角の兄妹水入らずを邪魔していいのだろうか?
「君も来なよ。休みはいつも病院に行っているようだし、たまに遊んで息抜きした方が良い」
蓬條依良は ベッドから降りて、大あくびをかましながら歩いてくる。
確かに休みの日はお姉ちゃんや秋葉に会いに病院に行っている。
それでも、息抜きは出来ている。
だから、別に遊園地に行かなくても──。