白い雪が降り積もるように
「篠田さんと遊園地行きたいなー?」
遊園地への同行を拒否しようとしたら、紗也様が上目遣いの天使の眼で私を見てくる。
あー、もう……。
根負けした私は二人の警護を兼ね、遊園地に同行することになった。
あと、何故、女の子の格好をしているかというと……。
「此処の遊園地、カップルだと安いんだ」
蓬條依良の大金持ちの跡取りとは思えぬ庶民的発言によってさせられたのだ。
そして、冒頭へと繋がる。